テモテ牧師訪問の旅
台湾で急成長を遂げているグレースチャーチを訪問する為、沖縄リバイバルチャーチの
儀間盛夫氏と私は3/24〜26の三日間、旅を共にしました。目的はセルチャーチ宣教
ネットワーク間の交わり、教会とMTS(宣教訓練学校)に関する質問、宣教の相互協力の話し合い他です。
教会にたどり着くと、忙しく働くスタッフたちがいました。みんな生き生きとしていました。
二晩に渡って参加した別々のセルも明るく、透明で、いのちに溢れていました。宣教に
燃えており、ビジョンに向かって前進している彼らの生き様を見て励まされました。台湾はクリスチャン人口も1、5%と低く、日本に似通っているので、すでにリバイバルしている国の教会と比べ、参考にし易いのではないかと思います。
(編集者注:この記事は10年近く前に書かれたものですので、年数や人数など、
現状とは異なることがあるかもしれません。ご了承ください。)
以下はインタビューしたことをまとめたものです。
先生方のお役にたてれば幸いです。【ICBC牧師 石原良人】
* 台中・グレースチャーチ(主任牧師 テモテ牧師)
台湾で最も古い教会の一つと言われている。今年創立50周年を迎える。テモテ牧師はここで14年牧会している。最初の10年で100名から400名になる。94年シンガポールFCBCで行われたセルチャーチセミナーに参加し、翌年からセルに移行し始める。現在合計800名にまで成長。
石原:伝統的な教会をどのようにセル化しましたか?
テモテ:私の場合セル化の前に教会がリバイバルし、賛美と祈りが変わってきました。
セルに切り替えたのは聖霊の導きと流れに従った結果です。
儀間:伝統的な教会をセル化する為のアドバイスを下さい。
テモテ:大切な点は圧力を掛けないことです。まずは牧師自身がビジョンを持ち、教会員たちとの良いコミユニケーションを保ちます。セルセミナーに参加する時には、自分だけで行かず重要な教会員たちも連れて行くことです。
儀間:セル化に失敗する教会の原因は何でしょう?
テモテ:三つのことが原因となるでしょう。第一にスタッフ間の人間関係です。チームワークがないまま進めることは危険でしょう。第二は長老と役員の妨げがある場合です。また第三は牧師自身にリバイバルがない場合です。セルのシステムだけを取り入れても成功しません。教会の中に、「いのち」”神の御心を行ないたい”という願いがひとり一人の心に必要です。
儀間:セル化して良かったことは何ですか?
テモテ:一番良かったことは、みんなが協力して奉仕できるようになったことです。セル化によって聖徒たちが造り変えられ成長するのを見ることは、牧師にとって幸せです。
儀間:日本の牧師たちの間に、セル化は教会のサイズが100名から150名になってからと言う人たちがいますが、先生はどのように思いますか?
テモテ:人数とは関係ないと思います。いや逆に少ない方が移行し易いでしょう。霊的にリバイバルした50人の方が、霊的に死んでいる100名より遥かに価値があります。
石原:伝統的な教会とセル教会の違いはどこにあると思いますか?
テモテ:みことばの中に「全地は神を知る」と書かれていますが、現実はそうではないので悩みました。セル化してから気付きました。教会全体が福音宣教に関わっているのです。セルのシステムは全地に主を知らせる方法です。会堂だけにしか足を運べなかった未信者が家々にあるセルに来ます。会堂よりももっと来易くなります。信者たちは今まで聖書を読みメッセージを聞くだけでしたが、セル化することによりみことばについて意見を交換し、実践し、体験するようになりました。伝統的な教会時代、奉仕は事務だけでした。しかし今はいのちに関わることであり、人々を成長に導くことです。全ての信者が奉仕に参加しています。
石原:教会の宣教ビジョンを教えてください。
テモテ:現在ここ以外の三箇所に拠点を持ち、三人の地域牧師を立てています。つまり4箇所に分けて礼拝しているということです。今年この4箇所がそれぞれ一つずつ、新しい拠点を設けます。私が用意したメッセージを各地域牧師に教え、日曜日には同じメッセージを各地区でします。そのメッセージに基づいてセルで分かち合いが行われます。2000年の末までに拠点を30箇所に増やしたいと考えています。一ヶ所だけに集めるよりも、地域に分散した方が、人が集まりやすいというのは事実です。
石原:香港のベン・ワングと同じ方式ですね?
テモテ:そうです。今迫害が強まっているインドネシアのエディ牧師も6000名以上の群れを八箇所に分けたと聞いています。そうすることによって礼拝が可能になったそうです。
儀間:リーダーたちをどのように育てていますか?
テモテ:セルのリーダー会は地区別に行っています。そして地区のリーダーは私が育てます。リーダー不足が問題ですね。この為にMTS(一年間の宣教訓練学校)が非常に重要となってきます。働き人を地域のセル教会が協力して訓練し、その中から地域牧師他の働き人を産出できるのでとても価値があります。日本でも今年から始まりますね。
儀間:セル化しようとしている教会に必要なことは?
テモテ:牧師の心を支える牧師が必要でしょう。台中には現在30のセルチャーチがあります。牧師たちは互いに支え合うように勧めています。私たちも他のセルに移行中の牧師を支えるつもりです。
石原:台湾にセルのムーブメントが始まって四年になりますが、周りの意識に変化がありますか?
テモテ:今までの教会は社会派的な教会と伝道的な教会とで分離していました。しかしセルをすることでこの二つが一体となりました。私たちは街のニードを知り、あらゆる方面でセルごとに奉仕しています。年寄りの介護、相談、ホームレスへの奉仕、育児などあらゆる方面にわたります。全て伝道の為です。教会が社会に影響力を持つようになれました。
石原:セルチャーチ宣教ネットワークにはいくつの教会が加わっていますか?
テモテ:台北には45、台中には35…全国で百以上の教会が加わっていると思います。私たちは地域別に助け合っているので、正確な数は分りません。
儀間:セルに移行した教会の成功例を挙げて下さい。
テモテ:台中にある一つの教会は、100名の教会がセル化し250名になりました。牧師はビジョンを持ち、メンバーたちを連れてシンガポールのFCBCに行き、セルを体験しました。その勢いで移行しましたが、この教会は切りかえる前にリバイバルしていました。今年も倍増しそうです。
もう一つは、非常に伝統的な教会で、牧師が信者にセル化を押し付けてしまった為に、
牧師は追い出されるところまで追いこまれました。しかし、途中で自分のやり方が間違っていたことを認め、謝って仲直りしました。またメンバーひとり一人との人間関係も回復しました。そして祈りながらセルの考えを提供しているうちに、みなの考えが変わってきました。
幼稚園経営が中心の40名の教会が70名、そして今は100名になりました。今は牧師さん、出て行かないでと言われるそうです。
もう一つの教会は四年前13名からセル教会として始まりました。現在150名集まるようになりました。台湾では驚異的な伸びです。会堂は持っていない為、貸しビルを転々としています。